中国の法律
国家知識産権戦略方針の概要
2008年6月に発表された「国家知識産権戦略綱要」で、中国発の知的財産権戦略を打ち出した。以下は、「綱要」という。
「綱要」では、知的財産権戦略の目標、重点、特定項目及び方策について方針を定め、2020までに知的財産の創出、活用、保護及び管理能力において、高いレベルを持つ国を築き上げる目標を提出した。
以下は中国政府が2008年6月25に公表した「国家知識産権戦略綱要」のよってまとめられた概要となる。
戦略目標 | (1)国の知的財産権の創造・運用・保護・管理での水準向上を、直近5年の段階的目標と2020年までの目標を発表。 (2)中央政府と国務院の知的財産権への科学的認識を凝集。イノベーション型国家としての実質を豊富にし、深堀する。 |
指導方針 | 「創造奨励、有効活用、法的保護、科学的管理」を指導方針として確定。 (1)創造奨励:有効な措置を通じて国民の創造力と潜在的イノベーション力を刺激。自主知的財産権の出現を促す。 (2)有効活用:知的財産権の市場競争価値を活用。より良質でより速い経済発展を促す。 (3)法的保護:厳格で高効率な法執行と知的財産権濫用への規制を行う。 (4)科学的管理:制度の整備、資源の整合化、メカニズムの協調化、高効率化。 |
戦略重点 | 制度整備 (1)国際的義務の履行を前提に、中国の国情に合致する関連法規を整備。 (2)健全な法執行と管理メカニズムを確立。 (3)経済・社会・文化政策の制定の際、知的財産権強化の舵取りとしての役割を強化。 |
制度整備としていかに取り組む (1)既存の知的財産制度に対して合理的な配置と相応の調整を行なう。 (2)法の健全な改善 (3)体制やメカニズムの合理的調整 (4)政策措置の組み合わせ。 |
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戦略任務 | 戦略実施上の目標と任務を高度に概括 (1)特許・商標・著作権などの異なる知的財産権から7項目の専門任務を明確化。 (2)知的財産権の創造・運用・保護・管理という4段階から、9分野の重点戦略措置を確定。 |
重点措置 | 知的財産権の創造・運用・保護・管理などの4つの段階から、9分野の重点的戦略措置を確定。 |
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