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ケンウッド、中国での商標権侵害訴訟で勝訴確定2011年01月07日

 中国広東省仏山市の人民法院によると、このほど、日本JVC・ケンウッド・ホールディングスの事業会社ケンウッドは、中国企業2社を相手取り、仏山市人民法院に提訴していた「KENWOOD」商標の侵害訴訟で、最終審勝訴したことがわかった。

 同社は、2009年12月、仏山市順徳区大良金海岸貿易有限公司(以下、金海岸貿易社という)が販売していた、福建冠威智能科技有限公司(以下、冠威智能社という)製のインターホン製品の「KENWEI」ロゴが、同社の「KENWOOD」ロゴのデザインを模倣し、商標権侵害に当たると判断して、冠威智能社に対しては「KENWEI」ロゴの使用中止と賠償金50万元(約624万円)の支払い、金海岸貿易社に対しては「KENWOOD」ロゴ商標侵害製品の販売中止を求め、仏山市順徳区人民法院に提訴していた。

 2010年9月の第一審判決では、冠威智能社に対しては、インターホン製品の「KENWEI」ロゴ使用の即時停止と30万元(約374万円)の賠償支払い、金海岸貿易社に対しては、「KENWEI」ロゴ付きのインターホン製品販売の即時停止が命じられ、同社の勝訴となった。

 その後、金海岸貿易社については上訴がなく結審し、引き続き冠威智能社の上訴で審理されていた仏山市中級人民法院でも、「第一審判決維持」の判決が言い渡され、同社の勝訴が確定したとしている。


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