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最高人民法院、2010年結審された知的財産権民事事件は4万件あまり2011年02月22日

 最近、中国最高人民法院は、昨年の裁判業務などをまとめた報告書「2010年人民法院裁判執行活動情況」を発表した。2010年に全国各地の裁判所で結審された知的財産権民事事件は41,718件、前年より36.74%増加した。司法による知的財産権への保護が確実に進められている。

 最高人民法院では昨年、知的財産権の司法保護を推し進めるために、「商標権利付与・権利確定に係わる行政案件の審理に関する意見」の発布、知的財産権民事事件の管轄基準の調整、馳名商標の司法認定の規範化を含めた一連の措置を講じ、中国知的財産権司法保護状況白書や典型事例年度レポートを発表し、知的財産権保護ウェブサイトを作成するなど、司法保護のPRに力を入れていた。さらに、中国科学技術協会と協力覚書を締結して、11名のアカデミー会員を最高裁のアドバイザーとして招聘し、知力の面で業務能力の充実を図るようにしてきた。

 司法監督・指導の面では、最高人民法院は昨年、「経済発展方式の転換加速に司法保障とサービスを提供するための若干意見」を含め、20の司法解釈と58の指導意見を発布するなど、司法で国の重大戦略の実施徹底と上海万博やアジア競技大会など重要イベントの開催を強くサポートしていた。


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