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中国初めての「国家イノベーション指数報告」を発表2011年03月08日

 このほど、中国科学技術発展戦略研究院は、中国初めの「国家イノベーション指数報告」を発表した。それによると、アメリカのイノベーション指数を100として計算したところ、中国のイノベーション指数は57.9で、科学技術力の高い世界40カ国の中では21位だった。アメリカ、スイス、韓国、日本はそれぞれランキングの1位から4位にとなった。

 中国のイノベーション型国家建設の過程をより良く測定・評価するためには、世界経済フォーラム、スイス・ローザンヌ国際経営開発研究所など、世界的に権威ある機関の評価方法を参考して、「イノベーション資源」、「知識創造と応用」、「企業イノベーション」、「イノベーション実績」、「イノベーション環境」など5つの1級指標、及び31の2級指標を含む評価指標体系を打ち立てたと、中国科学技術発展戦略研究院の王元常務副院長が述べた。

 報告は、世界銀行、経済協力開発機構、米国国立科学財団及び中国国家統計局などの統計・調査データをベースに、40カ国のイノベーション指数を算出したものである。

 主な科学技術の指標によると、中国は研究開発経費が世界4位、研究者の数が世界1位、自国民による発明特許取得数が世界トップ3に入ったほか、ハイテク産業製品の輸出は世界1位とであることがわかった。

 また、5つの1級指標におけるランキングでは、それぞれ「イノベーション資源」と「知識創造と応用」はともに33位、「企業イノベーション」は12位、「イノベーション実績」は9位、「イノベーション環境」は23位という具合であった。

 国家中長期科学技術発展計画綱要によると、中国は2020年までにイノベーション型国家の仲間入りを果たすことを目指していく。2020年には、中国の経済成長に対する科学技術進歩の貢献率は60%に達し、開発への資金投入がGDPに占める割合は2.5%に達する見込みであることがわかった。


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