中国国家統計局は3月1日、2010年の中国経済と社会発展成果における統計公報を発表した。研究・開発（R&D）費は前年比20.3％増の6,980億元で、国内総生産（GDP）の1.75％を占め、そのうち基礎研究経費は328億元だったことがわかった。

　国家統計局の謝鴻光副局長によると、2009年の研究・開発（R&D）の支出は2000年より0.8ポイント上昇し国内総生産の1.70%となった。金額的には2000年の6.5倍で年間の平均成長率は23.0%であった。さらに、2010年の国内総生産（GDP）は前年比10.3％増の397,983億元となり、経済は安定かつやや速い発展を維持し、成長率は世界の主要国・地域を上回った。

　また、謝副局長によれば、科学・教育・文化・衛生などの各種事業も新たな進歩を遂げた。国内外の特許出願数は100万件を突破し、122.2万件に達した。衛星打ち上げは15回、「嫦娥２号」衛星の打ち上げに成功し、中国の月探査に向けて前進した。しかし、各先進国の平均水準の10%に比べ、中国の現時点でのR&Dはまだまだ遅れていると言えよう。