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「中国農業知的財産権創造指数報告(2010)」が発表2011年05月24日

 このほど、植物新品種、農産品地理的表示及び農業特許など農業分野の知的財産権の発展状況をまとめた「中国農業知的財産権創造指数報告(2010年)」が中国農業科学院により発表された。報告書によると、農業分野における知的財産事業は著しい進展を遂げ、イノベーション能力が向上しつつあって、農業の継続発展の重要な支えとなっていることが分かった。

 具体的に、2006年から2010年までに、国内の農業分野における三種類権利の出願件数の年平均成長率が18.03%で、そのうち特許出願件の成長率は18.14%となった。これは、「第10期五ヵ年計画」の5年間よりそれぞれ4.35と3.99ポイント増えていた。植物新品種の出願件数の年平均成長率は4.89%、登録件数の年平均成長率は29.16%であり、それぞれ前の5年間の1.72倍と4.29倍となっている。農業分野の特許と植物新品種の出願・登録件数の急増から農業技術のイノベーション能力と育種技術力の向上の速さが伺える。

 地域別の構成比率について、植物新品種の出願・登録件数が多い省(市)は、四川省、山東省、河南省、江蘇省と北京市であって、出願総件数は全国の48.1%、登録総件数は全国の49.4%を占める。農産物地理的表示における件数のランキングでは、浙江省、山東省、四川省がトップ3で、国内総件数の27.8%を占める。農業特許の登録件数は、山東省、北京市、浙江省、江蘇省、広東省の五つの省(市)が先頭に立って、農業特許の登録総件数の38.72%を占める。

 また、農業部、国家質量技術監督検験検疫総局、国家工商行政管理総局で登録された地理的表示は2010年末現在あわせて2,490件に達したことがわかった。


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