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中国、PCTにおけるフロー管理及びサービス能力の向上を強化2011年08月19日

 1994年1月、PCTに加入して以来、より多くの中国企業が国外で特許を出願するようになった。これに伴い、中国のPCT出願件数は増加する一方、とりわけ近年において高成長率が続いている。世界知的所有権機関の統計によると、2010年中国のPCT国際出願は1.2万件を超え、世界で4番目に多い国となっている。中国の国内段階に移行したPCT出願は年平均で10%増加し、2010年に5万件以上に達した。

 一方、PCT国際出願制度について理解が不足している人も多くいる。こうした状況の改善に向け、PCTにおけるフロー管理及びサービス能力を向上させるため、国家知識産権局の初審・フロー管理部門が一連の措置を講じて、PCT活用支援の強化に取り組んでいる。

  PCT関連知識の普及を強化するために、初審・フロー管理部は世界知的所有権機関と提携して研修クラスを共催するほか、国内各地で研修育成コースを独自に実施し、効果を上げている。また、PCT出願制度のオープンコースウェアを作成し、興味を持っているユーザーが自由にPCTの知識を勉強できるようにオンラインで提供している。

 一般の人々向けの入門教育・基礎知識の普及を強化するとともに、代理機構を対象とする育成・訓練、相談窓口の整備、PCT関連の最新情報の翻訳・提供なども取り込まれている。さらに、ユーザーにより便利でよいサービスを提供するのを狙い、新しい審査システムの導入で審査のフローをさらに改善し、中間書類のオンライン提出、支払い手段の利便化を実現するなどの目標が掲げられているという。


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