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海洋2号海洋観測衛星における特許出願は150件余2011年08月23日

 8月16日、「海洋2号」は中国の太原衛星発射センターで打ちあがった。「海洋2号」には、中国初の海洋動力環境観測衛星、中国初の高精度衛星、中国初の定量的観測のマイクロ波リモートセンシング衛星、中国初の衛星レーザー通信試験を展開する衛星、中国初のマイクロ波リモートセンシングによる洋上放射量補正と真実性検査を展開する衛星という5つの「中国初」がある衛星として注目されている。

 「海洋2号」の研究・製造において、自主革新を通じて技術突破を実現し、複数の自主知的財産権を取得し、独自開発のマイクロ波リモートセンシングによる定量化海洋動力環境データは中国の空白を埋め、世界の対地観測システムのカギを握るデータの出所となる。衛星レーザー通信は、高能率のデータ伝送ルートを模索し、進行波管増幅器、3軸ジャイロスコープなど、主要部品の国産化を完成し、衛星の高精度制御、電磁両立性、長寿命衛星可動型コンポーネントなどで150件以上の特許を出願している。

 「海洋2号」は軌道に乗って正常に稼動した後、稼働中の 「海洋1号」とともに、マイクロ波と光学により海洋動力環境観測と海洋資源探査を融合し、空間立体監視システムを構築している。中国国防科工局の関連責任者によると、「海洋2号」の開発は中国の衛星技術と管理水準の飛躍的な発展を推し進めた。その打ち上げおよび応用は、中国海洋立体観測システムをさらに完備し、対地観測衛星に対する中国調査・監視能力を向上させる。

  「海洋2号」プロジェクトは2007年1月にスタートし、中国の「第11期五ヵ年計画」(2006−2010年) 間における民間航空科学研究プロジェクト計画の重点であり、直接中国国家海洋局などの海洋環境観測・予報、海洋調査と資源開発、海洋汚染監視と環境保護、海洋権益の維持および軍事需要、海洋科学研究および応用研究、防災・減災、気候変動対応に関する研究などに用いられるという。


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