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外国からの商標出願、中国の海外出願を大幅に上回る2011年09月20日

 国家工商行政管理総局商標局は最近の商標登録出願データについて分析を行ってみたところ、中国で提出した商標出願件数は、国内企業が外国で提出したものよりはるかに多いことがわかった。

 2010年に外国権利者の中国での商標出願が98,727件に達しているが、それに対して、国内権利者によるマドリッド国際商標登録出願はわずか1,928件だった。2010年末まで外国権利者の国内商標出願が累計15.4万件だったが、国内企業の外国における出願が1.14万件となっている。

 国内企業の商標保護のが薄く、商標の重要性に対する認識が不足している。商標によって確立されたブランド力が企業への貢献を無視している企業がかなり多い。国内の一部企業特に民営企業は商標の管理力に欠けており、商標における全体的な業務水準が低い、知財部門や法律アドバイザーを持っていない企業は大多数で、日米など先進国の企業の知的財産権管理水準と比べると大きな格差があることは中国の商標管理の現状であると商標局法律処の原h処長が指摘した。

 さらに、激しい国際競争の中、海外における商標保護の必要性は急速に高まっている現在、中国の企業はグローバルブランド戦略を立て、マドリッド協定議定書などに基づき、著名商標の海外出願を推進し、商標権の保護を徹底するには一刻の猶予も許されない。それと同時に、中国政府の関係部門も、企業に商標保護のための機構充実・整備の指導を与え、企業の商標権の保護活動に強力にサポートすると原h処長が述べた。


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