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900種類の漢方薬が他国企業に先駆け登録2011年10月04日

 最近、中国漢方薬協会主催の「希少な薬用動物資源の保護・利用に関するシンポジウム」では、漢方薬における特許登録についての現状分析を行われた。

 中国の漢方医学は数千年の歴史を持っており、現存最古の医書として知られる「黄帝内経」、漢方家のバイブルとして知られる「傷寒雑病論」などの医学書籍もある。現在、病気の診療に漢方薬を運用する国は160カ国があり、120カ国における企業170社が漢方薬の研究・開発に取り組んでいる。一方、国内企業の行き届かない知的財産権管理に乗じて一部の外国企業が技術と資金面の優位性を以って中国で漢方薬関連の知的財産権を取得し、中国を含めた各国でその漢方薬を販売しているのも現状である。

 外国企業に先駆け登録された漢方薬は900種類以上に上る。中国権利者が国外で出願した漢方薬特許3,000余件に対し、外国権利者が中国で出願した漢方薬特許は1万件を超えている。国内医薬分野のハイテク技術の8割以上は外国企業が有しているという。漢方薬の研究・開発と関連の知的財産権の保護強化を急ぐべきだと有識者が社会に呼びかけている。


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