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PCT最小限資料に中国特許文献を追加 2011年10月14日

 最近、スイスのジュネーブで開催された世界知的所有権機関(WIPO)の第49回PCT連盟大会で、特許協力条約の細則改正案が可決され、PCT最小限資料に中国の特許文献を追加する提案が全員一致で採択された。同提案は2012年7月1日より発効するという。

 PCT最小限資料とは、国際調査機関が備えて、国際調査の際に調査しなければならない資料のことで、国際公開された国際出願、主要国の特許文献、国際調査機関が合意して定める学術雑誌が含まれる。現在主に1920年以来、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スイス、日本、ロシア、欧州特許庁、世界知的所有権機関が出版した特許文献及び100種余りの科学雑誌のことになっている。PCT最小限資料に中国の特許文献が追加されたことは、中国の特許文献事業が新しい段階に入ったことを示し、各国の審査官が検索できる先行技術文献がより完備になり、PCT検索の効率と質が向上することが期待される。

 近年、中国の特許出願は急成長が続いており、中国の保有する特許文献も大幅に増加した。今年8月末現在の特許、実用新案、意匠の三種類権利の文献は合わせて665万件に達し、毎年新規増加した文献は10数万件だった。経済の発展と技術力、イノベーション力の向上に伴い、中国特許文献の世界における影響力も日増しに高まっている。


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