国家知識産権局が発表したデータによると、2011年末時点、上海市の有効特許総件数は31,117件で、前年より30.5％増え、全国ランキングの三位となっている。1万人当たりの特許保有件数は13.4件であることがわかった（常住人口2,330万人で計算）。

　上海市の専利出願件数は2011年に前年より12.7％増の80,215件に達し、再び史上最高を更新した。この中、特許が32,142件で22.8%増であった。全体に占める比率では特許が40%、実用新案が39%、意匠が21%となっている。専利の登録件数は47,959件で、2010年に比べてほぼ横ばいの状態となっているが、特許の登録件数は9,160件で、前年より33.4％増加した。

　上海市のPCT国際出願は昨年、847件に達し、2010年より15.2％増加した。PCT国際出願が急成長する背景にはイノベーション能力の向上のほか、企業や研究機関の知的財産権を運用する能力も向上しつつあり、特許の国際保護が重視されるようになっていることがみられる。