最新の統計データによると、2011年、中国では知的財産権担保による融資額は90億元に達しており（1,953件の特許に関連）、前年度に対して28%増加した。

　近年、国家知識財産局は、知的財産権における投資・融資サービス体系の構築を重点に、積極的に知的財産権と金融資産の融和を推し進め、知的財産権担保の登録管理、知的財産権担保による資金調達の先行的アプローチを採るなど一連の施策に取り込んでいた。ここ3年、中小企業における知的財産権担保融資は合わせて200億元を上回り、企業の発展を制約している「融資難問題」はある程度改善されている。

　国家知識産権局は、2008年から一部な地域で先行的な知的財産権担保融資業務を展開しはじめ、2011年から中国交通銀行と戦略的提携関係を結びつけ、試行範囲は全国20余りの地域に拡大した。各地では地元の特徴による独自な担保融資モードも形成しつつある。

　現在、国家知識産権局と中国銀行業監督管理委員会（銀監会）は共同で「銀行業金融機構における知的財産権担保融資案内」の意見募集稿を作成しており、近いうちに発行するという。