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中国農業知的財産権イノベーション指数報告(2012年)が発表2012年7月17日

 最近、「中国農業知的財産権イノベーション指数報告(2012)」が発表された。同報告は、中国農業科学院農業知的財産権研究センターが農業植物新品種、農業特許、農産物地理的表示等を対象に分析しまとめた内容であって、農業分野の知的財産権の数量、質、地域分布、業界構成などを全面的に反映している。

 それによると、過去5年間、農業関連の知的財産権件数の平均増加率は26.37%に達した。農業植物新品種の出願件数が9,016件、前年比13.62%増え、登録件数が同6.46%増の3,713件であった。この中、出願件数の93.84%と登録件数の98.14%は国内権利者によるもので、国内の研究開発能力の向上が伺える。

 昨年末まで、農業発明特許の出願、登録、有効特許の累計件数はそれぞれ178,757件、50,452件、32,985件となっている。地理的表示については、農業部、工商総局、質検総局の3部門で合わせて3,362件登録されており、国内権利者によるものが前の年より718件、32.85%増の3,208件に達した。

 一方、報告書では国内の農業関連特許は全体的にみて質が向上したが、登録率は海外に比べると低い水準に留まっていると指摘している。国内の農業関連特許出願の登録率は41.91%で、海外の52.10%を明らかに下回っている。地域的分布をみると、江蘇、北京、上海、山東、広東の5省(市)だけで全国の45.70%を占め、地域的にバランスが取れていないことが明らかであった。


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