8月1日、国家知識産権局の田力普局長は北京を訪問中のブラジル産業財産庁（INPI）のジョージ・アビラ長官と会見した。双方は会議後、「中国国家知識産権局とブラジル産業財産庁の協力覚書」を締結した。両長官は協力覚書の内容について意見を交換し、さらにBRICs（ブリックス）国家間の知的財産権協力などについて意見を交わした。

　国家知識産権局とINPIは、これまでの協力関係を確認するとともに、今後のさらなる関係強化を目指して、前から協力覚書の締結に向けた具体的な検討を進めてきた。同覚書は双方が初めて締結した協力協定で、ハイレベル交流、審査官交流、特許文献交換、遺伝子資源協力などに関する内容が盛り込まれている。同覚書に基づき、産業財産権制度に関する手続きを、より透明で合理的なものとするとともに、両庁間での情報交換、さらには一般への情報発信を促進できるよう協力を行うという。

　田力普局長は会見の席上で、中国の知的財産権戦略の作成・施の状況と国家知識産権局の特許出願・登録、審査官研修、特許審査協作センターなどの分野における進捗状況を説明した。また、国家知識産権局はブラジル産業財産庁との協力関係を高く重視し、多くの分野で協力を深めていきたいとの考えを示した。

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