オーストリア特許庁が22日にウィーンで発表した報告書「特許発展戦略」では、中国は欧州特許庁に提出した特許出願が過去5年間で33％増えたことがわかった。

　同報告書によると、欧州特許庁の受理した特許出願の中、中国からの特許出願が全体の7％を占める。一方、中国専利局の報告書のデータを引用して、昨年に、中国専利局の受理した100万件余りの特許出願のうち、外国人によるものは少数だったとまとめている。

　 　また、人口百万人当たりの特許保有件数からみれば、知的財産権をきわめて重視する日本、米国、韓国、イスラエルなどの国はいずれもEUを遥かに上回っている。EUとしては、統一されたEU特許を設けるなどの対応策を講じて、欧州企業の効率的な権利保護とコスト削減を支援すべきだと報告書が指摘している｡