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国酒茅台の商標、公告期間内に異議申立てがおよそ100件2012年10月26日

 公開された当初から、業界及び学界内で熱烈な議論を引き起こし、ライバル会社の強い反発を受けた商標「国酒茅台」(※1)が、2012年10月20日で3ヶ月間の公告期間が終了した。情報によると、3ヶ月間の公示期間内で、合計95件の異議申立てがあった。

 貴州茅台は2001年に、すでに「国酒茅台」の商標出願を行っていた。ただし過去に行った8回の出願は、いずれも商標局に却下された。今回は「国酒茅台」の9度目となる商標登録出願となった。そして2012年7月20日、その出願が国家商標局の初歩審査を通過し、3ヶ月間の公告期間に入った。今回、初歩審査を通した「国酒茅台」は商標分類において、果実酒、薬味酒、ワイン、食前酒、蒸溜酒、アルコール飲料などを含む第33類に属している。

  公告期間中、異議申立がなければ「国酒茅台」の商標登録が認められる。しかし、期間中に同業である酒造企業から大量の異議が出されている。特に市場で競業状態にある白酒メーカー、四川省の五糧液、剣南春、水井坊、郎酒、沱牌舎得、山西省の汾酒、河南省の洛陽杜康などが強く反対している状況である。

 国家商標局によると、合計95件の異議を受けとったという。商標局は今後、意見を参考にして、商標登録が妥当であるかどうかの審査を進めていくことにしている。最終的な審査結果が下される時期は最速でも5年後となると推測されている。

 ※1 茅台酒は中国の高級白酒で、国有企業である中国貴州茅台酒有限責任会社が生産している。茅台酒は慶事の宴席で利用される他、贈呈用などにも利用され、「国酒」と呼ばれている。そのため貴州茅台は以前から「国酒茅台」の商標登録を目指している。


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