中国の技術輸出が急成長するものの、技術貿易赤字が続いており、毎年100億ドルを超えている。商務部のサービス貿易・商貿サービス業司の周柳軍司長が6日、第1回中国（上海）国際技術輸出入交易会における記者会見で明らかにした。

　中国の技術貿易は過去数年の間に急速な発展を遂げた。昨年の輸出入総額は535.6億ドル。この中に、技術輸入契約の成約総額が前年より25.5％増の321.59億ドルだった。先進国に比べれば輸出入貿易の規模が大きいとは言えず、特に輸出が少なく、年間100億ドルの赤字が続いていると、周司長が指摘している。

　また、技術輸入の70％以上はEU、日本、米国などの地域が輸入元で、輸出の50％以上は米国、日本、香港が輸出先であるとともに、輸出入貿易の集中地域は東部沿海に集中しているなど、地域的分布の不均衡問題も伺える。