米トムソン・ロイターがこのほど発表した「TOP100 グローバル・イノベーター2012」に3Mやアルテラ、アップルなど米国、日本、欧州、韓国からの100の企業・研究機構がランクされたが、中国企業は1社も選ばれていない。

　ランキングの発表は昨年の初発表に続き今年が2回目になる。特許件数、特許登録成功率、特許のグローバル性、特許の影響力に基づき、2回のリストに合わせて10国の企業及び研究機構が選出されている。今年は米国が47社で1位、日本が25社で2位となっている。また、韓国からは7社、欧州からはフランス企業13社を含めた21社がランクインした。

　米フォーチュン誌が今年に発表したグローバル500企業ランキングに、中国企業の数が初めて日本を上回り、2位となっている。しかし、今回のランキングからは、規模も利益も膨らみつつある中国企業にイノベーション能力が立ち後れていることが伺える。特許出願件数の世界全体に占める比率が2000年の4.3％から現在の22％と大幅に向上したものの、中国の経済規模からも特許出願の品質からもみて、「イノベーション国家」の基準にはまだまだ道遠しだと言わざるを得ない。