中国国内各地域の保有する特許の質とイノベーション能力を評価するために、国家知識産権局は各省、直轄市、自治区を対象に、特許文献の引用状況に関する分析、研究を実施した。

　 研究の結果では、下記いくつかの特徴がわかった：東部地域の特許文献の被引用数が多く、各地域のイノベーション能力が不均衡である。国内発明者の特許文献の被引用数が下降傾向にあり、特許の質の向上が待たれる。米国、日本、ドイツの特許文献が中国で多く引用され、特許技術流入の動向が明らかである。

　紹介によると、国内特許文献の引用状況を対象とする研究は今回が初めてである。複数の指標を以て時間別、地域別に国内各地域及び主要外国の特許文献引用の実態を比較分析したうえ、さらに中国特許文献が米国での引用状況に関する予備研究も兼ねて実施された。

　今回の分析・研究活動は、特許引用文献の利用能力の向上と、引用の実態を評価するための科学的システムの構築に寄与するものであろうという。