China知的財産ポータルサイト

最新情報詳細

「小i機器人」が特許侵害でアップルを提訴2013年3月29日

 中国のIT企業、上海智臻網絡科技が米アップル社のiPhone4S及びその後のシリーズ機種に搭載されている音声認識機能「Siri」について、自社の特許権を侵害しているとして提訴し、アップルに対して中国版Siri機能を持つ製品を中国で製造・販売・使用することを直ちに停止するよう求めている。上海市第一中級人民法院は27日、この事件の予備審理を行った。

 アップル社が開発したスマートフォンiPhoneは、第五代機種iPhone4Sより音声認識機能「Siri」を搭載するようになった。原告側の上海智臻網絡科技の主張によれば、智臻科技の音声認識システム「小i機器人」は2004年に国内で特許権を取得し、アップルの「Siri」と同様にユーザーと対話をするソフトウエアで、iOSやアンドロイド端末に対応している。一方、「Siri」が開発されたのは2007年だった。2010年にアップルは「Siri」の技術を買収し、2011年に「iPhone 4S」に搭載して発売した。

 智臻科技側は訴状の中で、「比較・分析を行った結果、アップルのSiriのスキームが、発明特許の保護範囲に入ることが明らかになった」とした。一方、被告側のアップルは、すでに国家知識産権局に対して当該特許権の無効を請求した。

 27日は予備審理であり、この事件の本格的な裁判が7月から開始される見込みである。




元のニュース「中国経済網」(中文サイト)へ