中国国家統計局が2月18日発表した「2012年中国イノベーション指数」によると、2005年イノベーション指数を100として算出した2012年の中国イノベーション指数は148.2で、前年比6.2％増加した。中国のイノベーション能力が安定的に推移しながら増加しつつある傾向が反映された。

　2005〜2011年の中国イノベーション指数を発表した国家統計局の「中国イノベーション指数（CII）」研究班が、これまでのデータを踏まえて算出した。

　2005年以来、中国のイノベーション指数は年平均5.8％の伸び率で成長を続けてきた。2012年のイノベーション環境指数は前年比4.3％、イノベーション投入指数は同5.9％、イノベーション産出指数は同8.2％、イノベーション効果指数は同2.2％とそれぞれ増加。2005年から2011年までの平均伸び率では4つの指標がそれぞれ5.5％、5.9％、7％、4.4％となっている。この中、イノベーション投入とイノベーション産出が速い伸びを示した一方、イノベーション環境とイノベーション効果が減速傾向にあることがわかった。