最近、中国乳業大手の内モンゴル企業―伊利グループは、オランダで研究開発センターの設立を発表した。生命科学分野の欧州名門大学ヴァーヘニンゲン大学と連携して、「オランダに根ざし、欧州を見据える」研究開発の実体を設立したとい

　伊利グループの関係者によれば、同センターはまず乳牛の繁殖、乳製品の開発、食品安全という3大重点分野に取り組む。この3事業では、欧州研究開発センターは伊利の「知恵のエンジン」になる。すでに乳製品の研究開発に取り掛かり、成果はまもなく商品化されるらしい。

　ヴァーヘニンゲン大学研究所は、欧州で生命科学分野の主力な存在で、同大の周りに国際トップクラスのフード研究開発機関が集まり、約１万5000人の研究開発者が活躍しており、フード・養研究クラスターの所在地として、「フードバレー」と呼ばれる。