商務部は現在、全国人民代表大会財政経済委員会に協力して「電子商取引法」の起草作業を進めている。世界最大のオンライン小売市場になっている中国で、ネット通販に関する法整備を推進する目的である。

　中国のオンライン小売市場は昨年、総売上高が1兆8500億元に達し、米国を抜き世界最大となった。今年1〜5月はオンライン小売総額が前年同期比32.5％増加し、急成長の傾向を維持している。一方、ネット詐欺や模倣品販売などの課題が浮上し、対応が急がれている。

　 商務部が全人代財経委に協力して起草中の「電子商取引法」は、ショッピングサイトの商品品質管理責任の明確化、品質関連紛争の挙証責任、賠償責任、情報開示制度などに関する内容が盛り込まれる見通しである。同関係者はまた、商務部は「オンライン小売第3者プラットフォーム取引規則管理条例」、「ネット上のビジネスデータ保護弁法」などの法規の作成も検討中であると説明した。