日本最大の組み込み系ソフト開発企業、富士ソフトの100％出資の子会社として、富士軟件科技（山東）有限公司は18日、山東小済南市ハイテク開発区にあるイノベーションパークに入居した。同公司は、対日オフショア開発のほか、日系製造業を中心とした組み込みソフト開発などを手がけていく予定と発表した。

　富士ソフトは東証一部上場企業で、グループ全体の従業員数が1.1万人に達する。2013年度（4〜12月）の売上げは66億元だった。主な事業は、スマート化技術ソリューションプラン、小売技術ソリューションプラン、デジタル技術ソリューションプラン、モバイル通信ソリューションプランなどで、中国・韓国・米国などに子会社を設立している。

　山東公司は出資額が270万ドルで、シャープ、ソニー、日立などの企業にソフト開発サービスを提供し、済南市を中心とし東アジアのソフト開発事業を展開する。富士ソフトの入居は、済南市の情報サービス業の発展を促し、済南市の情報通信分野の世界的な知名度を大幅に高めると見られている。