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アリババ、シリコンバレーにデータセンターを開設2015年07月03日
 最近、中国の電子商取引大手、アリババ・グループ・ホールディングは、米シリコンバレーに新たなデータセンターを開設し、米国のクラウドコンピューティング市場に参入することを明らかにした。アリババによる中国国外への初進出となる。

 アリババのクラウド部門「阿里雲」(Aliyun)は2009年より商用クラウドサービスを開始し、現在は北京、杭州、青島、香港、深センにデータセンターを構えている。阿里雲の国際業務を担当する喩思成副総裁によると、ユーザーの利便性を向上させることが米国データセンターを設立する狙いだった。「われわれは中国の顧客のニーズをよく知っている。次は米国の顧客のニーズを学ぶべきである」と同氏は言う。また、「今後数年は国際的な事業拡大がアリババの戦略となる」と指摘し、需要があれば米国の東海岸や中部などの他地域に拡大する可能性があるとの見方を示した。

 喩氏によると、ユーザーは阿里雲の公式サイトからニーズに応じてカスタマイズし、杭州、青島、北京などのデータセンターと同じサービス保障が得られる。シリコンバレーのデータセンターは阿里雲の中国本土におけるデータセンターとドッキングし、1つのアカウントで米国と中国におけるクラウドアプリケーションを管理し、運営の統一化を実現する。阿里雲は今後、クラウドコンピュータ、ビッグデータ革新サービスを続々と開放する予定である。


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