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香港浸会大学、「読唇術パスワード」システムを開発2017年03月07日

 香港浸会大学は6日、唇の動きとパスワードによる身分認証技術を組み合わせる、世界初となる「読唇術パスワード」システムを開発した。二重の検証により、認証システムの安全性を高める。

 同研究を担当する同校コンピュータ科学学部の張暁明教授によると、同システムを使用するためにはまず登録が必要で、カメラの前で口を動かしパスワードを10回読み上げる。これらの設定を終えた後、ユーザーが再びカメラの前でパスワードを読み上げると、システムはその唇の動きにより身分認証を行う。

 張教授は「カメラの前で2人が同じパスワードを口にしても、唇の動きの特徴が違うので、システムは2人の身分を認証し偽者を拒否することができる。同じ人であれば同じパスワードを口にしても、毎回の動きに些細な差はあるが、システムの身分認証に影響が生じることはない。同システムの正解率は90%に達する」と述べた。

 パスワードを入力する際に実際に声を出す必要はなく、雑音の影響を受けない。また言語の制限はなく、どのような言語・方言であっても使用可能だ。

 張教授は「同技術はすでに米国で特許を取得している。携帯電話のロック解除や携帯電話による決済、キーロックシステムなどに使用可能だ。1年後には同技術を市場に流通させたい」と話した。


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