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浙江大学、1.1秒でフル充電の新型電池を開発2017年12月26日

 浙江大学の科学者らはグラフェンフィルターを正極材料とし、新型のアルミ―グラフェン電池を開発した。この電池は寿命が長く、短時間内のフル充電が可能であり、氷点下40度から120度までの範囲内で正常に稼働することが可能。この革新はアルミイオン電池の実用化の重要な方向性を示した。

 アルミイオン電池は優秀な新型電池で、その実用化の鍵となるのは適切な正極材料だ。浙江大学高分子学部の高超教授が率いるチームは、グラフェンという神秘的な材料を選択し、革新的な技術により独特なグラフェンフィルターを作り正極材料とした。アルミイオン電池の全体的な性能が大きく向上し、現在主流になっているリチウム電池やスーパーコンデンサと拮抗できるほどの高い将来性を備えている。関連論文は世界的に有名な学術誌「Science Advances」に掲載された。

 高氏は、「電池の容量は航続能力で示される。一般的な電池は充電と放電を繰り返すと容量が減り続ける。アルミ―グラフェン電池はこの面で優れた性能を持つ。この電池は充電と放電を25万回繰り返した後も、充電・放電の効率は依然として91%と高く持ち、容量の損失も少ない」と話した。つまりスマートフォンにこの電池を搭載すれば、毎日10回充電しても70年近く使用できることになる。

 また、このアルミ―グラフェン電池のCレートも非常に優れている。高圧電流によるクイック充電が可能で、高い比容量を維持できる。高氏は、「一部のスマートフォンにもクイック充電機能があり、電池がすぐにフル充電されたかに見えるが、実際の航続時間は長くない。この新型電池の現時点での実験室内のデータを見ると、1.1秒でフル充電でき、比容量の損失はわずかだ。将来的に携帯電話に利用すれば、5秒の充電で2時間の通話も完全に可能だ」と説明した。   


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