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ファーウェイ、新型OS「鴻蒙」を発表2019年08月12日

 華為(ファーウェイ)は9日のグローバル開発者大会において、マイクロカーネルに基づく全シーン向けのセパレート型OS「鴻蒙」を発表した。

 鴻蒙OSはまず、スマートウォッチ、スマートディスプレイ、車載装置、スマートスピーカーなどのスマート端末に応用される。10日に発表される栄耀スマートディスプレイは、鴻蒙第1世代OSを採用する。鴻蒙は今後3年にわたり改善を続け、ウェアラブルデバイス、スマートディスプレイ、車載装置などの多くのスマートデバイスに徐々に応用される。

 鴻蒙OSはいつ携帯電話に使用されるのだろうか。ファーウェイ消費者事業の余承東CEOは「いつでも可能だ。鴻蒙はすでに携帯電話の適応性テストを行っており、完全に商用化の条件を満たしている。中米経済貿易摩擦が続き、当社がアンドロイドを使用できなくなれば、鴻蒙の全面的な使用も一夜のうちに実現できる。しかし現在の環境を考慮し、優先的にアンドロイドをサポートする」と回答した。

 賽迪智庫情報化・ソフト産業研究所の鐘新竜研究員が指摘したように、鴻蒙は現時点ではアンドロイドの戦略的予備システムであり、アンドロイドの使用禁止といったリスクの再発に備える。しかし長期的な発展を考えると、OSはずっとIT業界で発言権を持つために争わなければならないものだ。

 鴻蒙は使いやすいのだろうか。鐘氏によると、同システムはアップルとアンドロイドと互換性を持っているため、モバイルアプリ開発者は新たなOSの操作に慣れるため時間と気力を費やす必要はない。また同OSのアーキテクチャはアンドロイドの早期のシンプルな「LINUXカーネル+バーチャルマシン」というアーキテクチャがもたらす効率の低下、システムの長期運営による余剰やフリーズなどの問題を克服している。

 


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