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中国農業科学院、農業ナノ薬品の研究開発を始動2020年05月29日

 中国農業科学院は22日、科学技術イノベーションプロジェクト院級重大科学研究任務、農業ナノ薬品ターゲティング投入メカニズムの研究及び新製品の開発始動を発表した。

 ナノは長さの単位の一つで、1ナノは0.000001ミリに当たる。ナノテクは構造のサイズが1ナノから100ナノまでの材料の性質と応用を研究する。農業ナノ薬品にはナノ農薬、動物薬、動物ワクチンなどが含まれる。ナノテクによる効果的かつ残留の少ないナノ農薬の開発は、グリーン農薬イノベーションの流れになっている。

 中国農業科学院農業環境・持続可能な開発研究所党委書記のカク志強氏によると、863計画、973計画、国家重点研究開発計画、中国農業科学技術イノベーションプロジェクトなどの支持を受け、中国農業科学院は農業ナノ薬の設計原理、相乗効果メカニズム、生産技術、工法の集成などの面で一連の独自の知的財産権を持つイノベーションの成果を形成しており、大規模産業化開発を実施する基礎的条件を整えている。

 プロジェクトの代表者を務める中国農業科学院農業環境・持続可能な開発研究所研究員の崔海信氏は、「同研究は農業薬品の有効性と安全性の向上を目標とし、各分野が交わる共同研究を展開する。グリーン農業薬品生産技術体系を構築し、産学研の協力によりナノ薬品の産業化を実現する。一連の効果的で残留の少ない農薬、動物薬、ワクチンなどのグリーンナノ薬品・製剤の製造に重点的に取り組む」と説明した。


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