China知的財産ポータルサイト

最新情報詳細

復旦大学、着用できる電池を開発2021年09月03日

 外出時に充電器やモバイルバッテリーを持つ必要がなく、着ている服で携帯電話のワイヤレス充電が行える。これはSF映画のシーンのようだが、徐々に実現しつつある。

 これは復旦大学高分子科学学部の彭慧勝氏のチームが取り組んでいる研究だ。チームはこのほどシステムにより、繊維状リチウムイオン電池の内部抵抗が長さに従って変化する法則を解明し、ポリマー複合活性材料と繊維電極界面の安定性の難題を効果的に解決。良好な安全性と総合的な電気化学性能を兼ね備えた新型繊維ポリマーリチウムイオン電池を連続的に構築した。

 長さ1メートルの場合、電池のエネルギー密度は85.69Wh/kgにのぼる。心拍数モニターや血中酸素測定計などの商用ウェアラブルデバイスに2日以上の電気量を提供できる。

 これを一般的な布に織りこむことで、携帯電話とタブレットPCの充電が行える。折り畳んでも、水で洗っても影響はない。外部の力による破壊を受けると、一般的な電池は燃焼・爆発しやすい。しかし実験によると、この布に織りこんだ電池は、車でひいたり、刃物で刺したりした場合も安定を維持できる。


元のニュース「光明網」(中文サイト)へ