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農業科学院飼料研究所は10月30日、中国が世界で初めて一酸化炭素からタンパク質への合成に成功し、すでに1万トン級の工業生産能力を形成しており、初めての飼料と飼料添加物新商品証書を取得していると発表した。同証書は農業農村部(省)が今年8月に発行した「新飼証字(2021)01号」だった。
同研究所の所長を務める戴小楓研究員は、「人工条件下における自然界に存在する一酸化炭素と窒素源(アンモニア)を利用した大規模なタンパク質合成は長期にわたり、世界の学術界から人類文明の発展及び生命現象への認知に影響を及ぼす革命的な先端科学・技術とされてきた。タンパク質の自然界における天然の合成は通常、植物または植物の体内の窒素固定機能を持つ特定の微生物の体内で、自然の光合成の作用により炭水化物の糖類を形成するうえで、さらに複数の複雑なプロセスを経た生物転換を行う必要がある」と述べた。北京首鋼朗沢新エネルギー科技有限公司は6年余りにわたる研究開発を経て、エタノールクロストリジウムタンパク質のコアキーテクノロジーを確立し、反応速度、原材料物質及びエネルギーの変換効率を大幅に高めた。工業化ワンステップタンパク質生物合成収率の最高85%の記録を達成するとともに、同研究所と協力しエタノールクロストリジウムタンパク質の効能評定を行い、共同で国家重点研究開発計画「ブルー食糧倉庫」プロジェクトの枠組み内で同製品の飼料業界における応用に取り組んでいる。
専門家は、「中国は世界の飼料生産・消費大国として、新型非食糧タンパク質の独自イノベーション・研究開発をもって、大豆タンパクへの依存度を徐々に引き下げ、その代替を果たすことに戦略的に重要な意義がある」と述べた。
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