6月30日の情報によると、キヤノンはインクカートリッジ特許権侵害により関連中国企業及び10軒のアメリカ販売会社をアメリカで訴えたという。
　キヤノンはインクカートリッジの技術で特許が侵害されているとして、それを製造する中国のナインスター、イメージ、インターナショナル（Ninestar Image Internationl Ltd.、以下「ナインスター」という）及び同製品の一部の販売会社に対し、特許権侵害訴訟を提起した。
　今回、キヤノンに訴えられたのは、ナインスター及び内陸と香港にある9社の関連会社、並びに対象製品を販売するアメリカ会社が10社となる。6月28日に、キヤノンは米国際貿易委員会（ITC）に同製品の輸入差止めを請求したほか、その件についてニューヨーク連邦裁判所に付帯民事訴訟も提起した。
　米州市場での売上高が全体の約28％を占めるキヤノンは訴訟で、ナインスターが同社の米特許権2件を侵害していると主張し、また対象製品はキヤノン社とヒューレット、パッカード社のプリンターで利用可能という。
　昨年12月、キヤノンは日本会社（ナインスター（日本）をも含める）を相手とする同様な訴訟を起こし、権利侵害を追究したという。