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特許審査のEシステム利用により電子出願大幅増2010年7月5日

 今年2月10日から『中国特許電子審査システム』(Eシステム)が正式に運営開始された。中国はアメリカ、日本、韓国、ヨーロッパ等の国や地域に続き、全面的に特許審査並びに実務におけるペーパーレスの「E時代」を迎えた。
 中国国家知識産権局は「十一五」計画において、Eシステムの稼動は、IT化の重点プロジェクトであり、その主旨は公共、局内ユーザーに高水準のITサポート及びサービスを提供することにある。当該システムの構築により、特許出願、手続管理、審査、公告、再審、無効、検索、管理、統計を一体化し、特許出願手続きの提出から特許権消滅までの流れは、全面的な電子化とネットワーク化の実現を目指す。
 運営開始から5月31日まで、延べ登録者数は874,763人、一日当たり平均では11,208人となっている。また、当該電子出願システムを通じた電子出願件数も昨年より大幅に増加した。
 E-システムは一つのメインプラットフォームと19のサブシステム、11,000余のモジュール、3,600のインターフェースにより構成され、28部門の7,130人が利用している。5月31日末現在、E-システムを通じて発送された各種類の通達は136万件に達し、これは前年同期の118万件より大きく上回る。
 E-システムではまた、審査官が「審査意見通知書」を発送すると同時にメッセージで出願者または代理人の携帯電話に即刻お知らせする機能が取り付けられている。5月31日までに2,199通のお知らせメッセージが送信され、出願者や代理機構から高い評価を受けている。

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