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北大方正、電子書籍で日本大手と提携2010年9月6日

 中国の電子書籍最大手企業の北大方正集団(北京市)グループは2日、日本書籍販売大手の丸善と提携したと正式に発表した。10月以降にマンガや専門書などのコンテンツを相互供給し、日中で電子書籍事業を共同展開する。3年後に日中でコンテンツ数計50万点、年間売り上げは約8億元(100億円)を目指す。将来的に合弁会社の設立も視野に入れている。

 同日、丸善の小城武彦社長は「中国の電子書籍の市場規模は日本を超えており、国境をまたいだコンテンツ流通にチャレンジしたい」と意気込みを語った。海賊版対策については「日本の版元が最も気にするのが著作権の問題だが、紙の書籍よりも電子書籍の方がずっと安全だ」と指摘。そのうえで「国内市場が縮小する中、日本の良質なコンテンツを世界に輸出していきたい」との考えを示した。

 北大方正集団公司(方正)は、北京大学が100%出資し、研究成果を産業化するため1986年に設立され、主な事業内容はデータベースシステムの開発・販売、印刷、流通、出版、新聞社向けのシステムソリューションの提供など。日本では方正株式会社が設立されている。

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