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中国の大学が知的財産権分野の新鋭チームとなる2010年9月28日

 このほど、中国教育部科学技術発展センターが2009年大学特許出願、特許権付与、有効特許のランキング上位50校を発表した。浙江大学が特許出願件数1,780件と特許権付与件数919件で出願件数と権利付与件数のトップに立った。清華大学が有効な特許2,722件で有効特許の一位に立った。

 資料によると、1986年〜2008年の22年間、全国大学の累計特許出願は177,146件であり、このうち、発明特許の出願が121,413件の68.5%を占め、実用新案の出願が43,756件の24.7%を占め、意匠が11,977件で、6.8%を占めている。特に2000年から大学の特許出願が大幅な増加傾向を見せている。これは大学の知的財産権意識の向上と中国マクロ政策の牽引が重要な役割を果たしている。

 大学の特許出願件数が全国の特許出願件数全体に占める割合は多くないが、大学の特許は質の面では賞賛に値する。2010年1月、中国校友会ネットと「21世紀人材新聞」が「2010中国大学中国特許賞金賞ランキング」を発表した。清華大学は、11件の特許が中国特許賞金賞(1989年〜2009年)の獲得で、圧倒的優位でトップに立った。1989年以降、全国で140以上の中国特許賞金賞のうち、大学が全体25.71%の36席も占めている。

 近年、大学は企業との直接提携、並びに大学サイエンスパーク、産学の共同研究開発、産学官の共同事務室の設立等によって特許の産業化と実施を推進し、明らかに効果を得ている。おおまかな統計によると、2008年末の時点で、中国は95の大学によって69の大学サイエンスパークが設立された。また、大学が地方政府と設立した技術移転協力機構が約300あり、企業と設立した技術移転協力機構が約1,000ある。

 単なる特許技術譲渡契約及び特許ライセンス契約を除き、現在、大学の技術移転は、主に委託開発又は共同開発をメインとしており、多くは既存の特許技術を基礎として行われ、開発の成果は企業に移転されると同時に、特許技術の移転も実現されている。教育部科学技術発展センターが行った調査によると、調査対象の大学の3割以上は、特許関連の技術契約がその学校の技術契約件数全体の20%以上を占めていることがわかった。

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