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中国の特許微生物の年度寄託量が二年連続して世界トップ2010年10月12日

 このほど、世界知的所有権機関(WIPO)は「国際特許寄託機関の2001年〜2009年の特許微生物寄託・分譲に関る統計データ」を発表した。同データによると、2008年と2009年に、中国の特許微生物の年間寄託量はそれぞれ887株と1,120株で、二年連続して世界一であることがわかった。

 WIPOのデータによると、全世界の22か国の37寄託機関は、総計69,546株の特許微生物菌種を受託していて、社会公衆に12,988株の特許微生物菌種を分譲している。2009年末まで、微生物寄託件数の最も多い国はアメリカ(29,423株)、日本(10,033株)、ドイツ(6,647株)である。中国は6,614株で、第四位を占めている。特許微生物の分譲量が最も多い国はアメリカ(9,796株)、ドイツ(720株)、日本(669株)である。中国は分譲量が8位の148株である。

 特許微生物菌種は特許生物技術の核心であり、特許微生物菌種の寄託量と分譲量は、一国の生物技術の研究レベル、生物学研究の活躍度及び知的財産権が生物技術分野に対する保護の効果を一側面から反映できるものである。

 ここ数年、中国の特許微生物の寄託量は急成長しているが、特許微生物の分譲量はまだ低いレベルに止まっており、まだ微生物菌種の分譲による技術内容の社会公開やより起点の高い生命科学研究の促進などの目的には達していないと見られる。

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