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中国の特許出願の年間受理件数が初めて100万件超2010年12月10日

 中国知識産権報によると、11月18日現在、中国国家知的財産権局が2010年に受理した特許出願は、累計で100.0925万件であり、年間の特許出願受理件数が初めて100万件を超えたという。このうち、発明特許出願が32.3266万件であり、件数全体の32.3%を占め、実用新案特許出願が33.7659万件であり、件数全体の33.7%を占め、意匠特許出願が34万件であり、件数全体の34%を占めている。

 中国国家知的財産権局の例年の特許出願受理件数を見ると、1996年に初めて10万件を超え、2001年に20万件を超え、2006年に50万件に達し、2010年に100万件という新たな段階に踏み出した。おおよそ5年で倍増する高成長を見せている。

 国家知的財産権局計画発展司(司=局)の関連責任者は次のように述べた。特許出願件数の急成長から見れば、中国の総合経済力の絶えざる成長、R&D投入の顕著な成長、イノベーション活動の空前の活性化に伴って、特許関連事業も急速に発展したことが分かる。しかし、同時に特許出願件数急増の背景には、主に下記の問題が反映されている。
 1.質の面から見ると、先端技術及びコア技術分野における中国国内の特許出願は、先進国及び外国の多国籍企業に比べてなお格差がある。
 2.審査認可能力から見ると、日増しに成長する出願件数と限られた審査リソースとの矛盾が次第に露呈されている。

 また、「第12次5ヵ年計画」(2011〜2015)の期間に、特許制度がイノベーションに対する促進と保護の基本的役割を十分に発揮させて、経済発展方式の転換を加速化し、かつ、経済社会の発展を促進するため、強力な支援を提供すべきであると同責任者は提言した。


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